刺繍作品のお手入れ方法

By Helen Bradley

記事を読み終わるまで 約4分

刺繍作品のお手入れ方法

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多くの刺繍作品は洗う必要がありませんが、刺繍を施した衣類や家庭用品は、定期的なお手入れが必要な場合があります。もし洗濯が必要な場合は、糸や布の特性を考慮する必要があります。この記事では、完成した作品を長く楽しむための、洗濯やお手入れの方法についてご紹介します。

刺繍を始める前に手を洗い、作業していない間は作品にカバーをかけるなど、清潔な環境で縫うことを心がければ、作品を洗う必要はないかもしれません。刺繍をすると、指の油分が作品に付着します。また、忙しい生活の中では、ほこりやペットの毛などが作品に付着することも少なくありません。作り終わった作品を注意深く洗うことは汚れを取除き、あなたが使用した糸の美しい光沢を取り戻すのを助けることができます。DMCの刺繍糸は、色落ちしにくく、色あせしにくいという厳しいテストを受けているので、洗濯が可能なのが良い点です。

洗濯をする場合は、糸だけでなく、布地やアップリケ、その他の装飾品の洗濯方法を考慮に入れてください。そのため、刺繍作品は洗えないこともあります。

クロスステッチの洗い方

■行ってよいこと

  • 使用する生地の洗濯表示を見てください。

  • 清潔な冷たい水ですすぎ、蛍光剤不使用の・中性の洗濯用洗剤を少量混ぜて、やさしく手洗いしてください。(水に付けた時に水の色が変色した場合は、洗うのをやめてください。) 水を変えて、洗剤が落ちるまで数回冷水ですすいでください。

  • 2枚の清潔なタオルで作品を挟み、軽く押し当てます。

  • タオルを広げ、乾いたタオルの上に作品を置き、自然乾燥させます。

  • アイロンをかける場合は、クロスステッチを裏にして2枚のきれいなタオルの間に置き、温めたアイロンで軽く押さえます(タオルはステッチがつぶれるのを防ぐためです)。

  • シワや折り目を取り除くには、アイロンのスチーム設定を使用します。

■行ってはいけないこと

  • 他の刺繍用品や洗濯用品と一緒に洗わないでください。

  • 酵素入り粉末、刺激の強い洗剤、塩素系漂白剤は使用しないでください。

  • 糸の染料と化学反応を起こす可能性がありますので、クロスステッチに保護コートスプレーなどを使用しないでください。

  • アイロンの高温設定は絶対に使用しないでください。

  • クロスステッチ作品のドライクリーニングはお勧めできません。

ヒント: デザインがあらかじめ布にプリントされている刺繍の洗濯は、プリントの性質上、推奨いたしません。

ヒント: 生地にシミがついた場合は、酵素の入っていない中性粉末洗剤を使用し、清潔な布でシミを優しく拭き取ってください。水につけたり、ドライクリーニングはしないでください。

■ホコリの除去から始める

作品にホコリがついたら、まず掃除機で優しくホコリを吸い取ると洗う必要がなくなるかもしれません。掃除機のホースの上にナイロンストッキングやメッシュを張って、ホコリを吸い取ります。ノズルが作品にギリギリ触れない位置に近付け、注意しながら掃除機をかけます。

■行ってよいこと

  • タペストリーやニードルポイントなどのホコリを掃除機で優しく吸引します。

  • 必要であれば、専門のクリーニング店に持ち込んでください。

■行ってはいけないこと

  • 石鹸と水で洗わないでください。

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